サンダーバーズ来日 2004年9月〜10月 序章 2004年2月の休日、いつものようにサービス出勤。 ヒコーキマニアの掲示板を見て一服 … 「サンダーバーズがくるらしい。公式ページに書いてある」 …またいつものガセネタだろ … マニアの希望がいつの間にかまことしやかな噂となり、期待を裏切られるのはいつものことだ。 と思いつつも見てしまう。 ![]() 全部英語だ。当たり前か。 …… September 25-26 ヒャクリエービーJAPAN 30 ミサワエービーJAPAN October 3 ハママツエービーJAPAN … ん? JAPAN!! 百里、三沢、浜松 ?! マジ? キター!! 戦略 百里航空祭の大渋滞は有名。 ましてサンダーバーズが来るとなれば国内のマニアが大挙して押し寄せるだろう。 車が駐車場に入りきるか? しかも駅から到底歩ける距離でない。 当日、基地までたどり着くのさえ困難なことは容易に想像がつく。 この道のプロとしてなんとしても基地にたどりつかねばならない。 古代中国の兵法書にこうある。 「事前の情報収集と奇襲作戦こそ戦に勝つ方法なり。」 人の思いつかないルートを開拓せねば… 作戦 ![]() ヘリボーン作戦しかないな。 ヘリは無理にしてもトラックにバイクを積んで行って、石岡あたりでバイクに乗り換えて百里までなら行けそうでは? これはイケる。 しかし、バイク屋でもないのにレンタカーのトラックにバイクを載せ、固定し、高速を走らせ、再び降ろすのは無理と気付く。 当時、高速道路のバイク二人乗りは禁止。作戦変更、マイカー+折畳み自転車。 地形習熟 ![]() サンダーバーズ・空自50周年記念行事のちょうど1週間前、恒例だとアクロチームを除いた総合予行の日。 車と自転車で基地を一周。自転車だと所々起伏もあって結構疲れる。スーパーふじいの自販機がオアシス。 乗用車→自転車への切り替えポイントを基地外周から半径5km圏内と定め検証。2〜3地点をピックアップ。 DVDや各種サイトで科目内容、順番、進入方向を覚え、見る場所の参考や撮り漏れがないよう細心の準備。 これがプロの仕事だ。準備万端でいよいよ本番を迎える。 予行 2004年9月24日(金) 空自50周年記念行事の前日、サンダーバーズは事前訓練をしているはず。仕事で行けず。 空自50周年記念行事 一般非公開 2004年9月26日(日) 途中交通規制や渋滞も無く基地一番近くの事前調査ポイントに到着。作戦どおり自転車に乗り換えフェンスへ。 同じように折畳み自転車の人が数人いた。みんな考えることは同じだ。 ![]() 編隊飛行、レーダー誘導で数機程度 …空の雲行きもあやしいが展示飛行の雲行きもあやしい… 機動飛行、中止 …マズイ展開だ… ブルーインパルス、中止 …マズイ展開だ… サンダーバーズ、中止 …だよね 日本であと3回公式展示があるんだから最低1回位は晴れるだろう、と、この時は軽く考えていた。 オチは皆様ご存知ですが 宿 北浦湖畔・つるるんの湯。 雨にぬれ、展示飛行も寒い内容だったので温泉宿で正解だった。 内湯。 入口に観葉植物があり中がよく見渡せない。 南国のビーチ風にテーブルとイスがある。 宿の外観は昔ながらの和風の佇みなので、初めてのコンセプト。 軽いミスマッチを感じつつ中へ… 少し大きめの家庭用っぽい浴槽が二つ並んでいる。丁寧に保温用のふたがしてある。 南国のビーチはどこへ??? しかも2つの浴槽、同じ大きさで片方が水風呂。お湯の浴槽と水の浴槽が1対1、 6人で来たら3人はお湯に入れるがが、3人は水。 しかもお湯の方のジェットバス、勢いが弱くてレシプロ程度。 露天風呂。 内湯と同じ湯船が直接地面の上にドンと置いてある。 宿の主人が一人でコツコツ製作中の模様。 気持ち目隠し程度のウッドパネルはあるものの、目の前は湖畔の道路。 垣根とかなく、そのまま歩いて裸で外に出れる。 すばらしくオープンだ。 夜、この道は女性一人では危険すぎて歩けない。 腹をかかえて大笑いして温泉を楽しんでいると、いつの間にか夕食の時間を過ぎ、ご主人が探しに来た。 「温泉っていってるけど沸かしてるからね」 夕食は生シラスが出る本格派。食堂は茨城なまりのおかみさんでアットホーム。 明日も天気悪そうだしぐっすり寝よう。 百里基地航空祭 一般公開 2004年9月25日(土) 夜も明けぬ朝5時、外は雨のようだ。同行の氏が目を覚まし、窓の外を見ては何かブツブツ言っている。 どうせ雨、のんびり朝食を取り、いざ百里へ。高速道路からは正反対の方向からのアプローチ、多少の渋滞で無事到着。 ![]() 編隊飛行、機動飛行、戦術偵察、中止。 有視界飛行不能にてレーダー誘導で少々。 有視界飛行ができないということは、有視界飛行のアクロチームは飛行できない、ということでもある。 サンダーバーズ、午前にエンジン点検。映画のような音楽を流して点検さえもショーにする。 ![]() 雨は段々本降り。 昨日より悪い。 「天候状況により中止の可能性」の場内放送。 早くも逃げに入る。 長年の経験から絶対飛ばないだろうと決めつけ、帰り混まないうちに帰宅。 同行の氏はまた来週、岡山から浜松まで来る。 結局、エアロックが飛んだものの、サンダーバーズは中止。 石岡駅を出発したシャトルバスは渋滞で基地までたどり着けず、いわゆる「百里のシャトルバス亡霊」伝説が生まれる。 >> サンダーバース、キャンセル 三沢展示 一般非公開 2004年9月28日(火) 低気圧が連続して通過し記録的な大雨が続き、各地で災害となっていた。その後の天気予報もずっと雨。 …週末に行く予定の浜松もやるとは限らない … もし三沢だけやってしまったらどうしよう… 三沢にも行くしかない。 三沢は今度の木曜、情報では午後3時から。 水曜日、夜出れば間に合う。 金曜、浜松まで一日かけて移動、土日に浜松。無理のない計画だ。 木曜、金曜の休暇を申請。 2004年9月29日(水) 勤務終了後、岩手県北上まで移動。 到着夜12時 2004年9月30日(木) 朝から大雨。 サンダーバーズ三沢、中止。 2004年10月1日(金) 青森県南部から東北道、首都高、東名を乗り継ぎ、途中、神奈川県の自宅を通過し浜松へ。 折角なので、紅葉の名所八幡平へ。 飛ばない日は快晴の法則、健在。 ![]() 紅葉はまだ早かった。 一路浜松へ。 遠い。時速600km/hとかで空中を移動する戦闘機を時速100km/h程の車で追いかけるのは無理がある。 浜松基地航空祭前日 一般非公開 2004年10月2日(土) 曇り。 サンダーバーズは午後1時からと噂が漏れる。 午後1時、定刻通りサンダーバーズが滑走路に出揃う。 外周からだと滑走路全長が見えない程度の視程だが、タワーのアナウンスは視程10km。 長い道のりだった。さあ、思う存分飛んでくれ! …離陸の許可でてるんだから早く上がろうよ… …そっちは駐機場ですよ… ぽつぽつ雨も降ってきた。 また中止だ。 雨はだんだん強くなってくる。 予行が中止なので自動的に明日も中止、と聞こえる。 雨にカッパで寒いし、帰ろう。 がしかし、今朝岡山から到着の同行の氏、「聞こえなかった」と言ってぴくりとも動かない。 どうやら現実が受け入れられないようだ。 周囲のギャラリー、ぼつぼつ帰り始める。 と、雨の振る中ブルーインパルスが事前訓練開始。すごいぞ、いままでこんな天気でしたことないぞ。 いつもこれくらい気合を入れて欲しいものだ。 ブルーも終わったし帰ろう。周りもいよいよ帰り始めた。 だが同行の氏、なおも動かない。 キャンプ用のカッパでフェンス際でたたずむ我々。 雨が本降りになり、もはや滝に打たれる修行僧。 基地内を通るバス内の隊員たちが私たちを指さして笑ってる。 しかし、この未練がましい氏の動きが今回に限り奇跡を生む 午後3時半頃 場内、しきりにブルー6番機の草薙1尉を探している。 ぼちぼち帰る準備をしていると、エンジン音がする。 えっ、まさか!? サンダーバーズが反対側の滑走路の端に動き始めた。 滑走路端で10分、動かない。 低い雲が取れるの待ちようだ。 待つこと20分。 おお!雨がやんで急に視界がよくなった! 飛べ!飛んでくれ!今しかない! 複座の4番機だけ上がって基地上空を数回パス。 天候偵察のようだ。 大丈夫だよ!いけ!いってくれ!頼む! 俺たちの夢を乗せていってくれ! ゴー!! やったぁぁぁぁ!! 願いが通じた〜! ![]() ![]() ![]() ![]() すごい!本場はスピードが違う!かっけーぜ、CO.チャンドラー中佐 >> サンダーバーズ、フラットショー 浜松基地航空祭 一般公開 2004年10月3日(日) 大雨。 絶対やらない。 昨日見れたしもういいや。 早めに帰ろう。 |
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